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『 ニートになった 』

hiroshiです。。。

AM8:00
古い幼馴染みから電話があった。

「俺、仕事辞めちった・・・」

10何年も続けてきたタイル職人を辞めて
二週間がたったという。
それを電話で朝も早い時間、僕に伝えてきたのだ。

「眠いから寝る」

と僕は直ぐに電話を切った。
実は曲の作成で眠りに付いたのが
二時間前のAM6:00だった。
僕の仕事は午後からなので
それまでしっかり寝ておこうと思った。

が寝れなかった。

目を閉じると「アイツ何辞めてんだよ」と考えてしまう。
奴はもう永い事「うつ」で
昔から突然引きこもる癖がある。
職場の仲間達も理解があるので
何日後かにヒョッコリ顔を出しても
いつも受け入れてくれていた。

どうしても気になったので
気合いで起きて、様子を見に奴の家へ向かった。

玄関を開けて笑った。


大掃除.jpg

後片付けが出来ない性格は昔から今も尚、健在らしい。
足の踏み場も無いほどのゴミの山をかきわけて
何とか腰を下ろし、タイル屋を続けるようにもちかけた。
が全く持って頑固な奴で
話しは無駄に終わった。
正念腐り果てた感じで本当に心配になったので
せめて「部屋の掃除をしよう」と説得したが
「するな!」と言われた。
でも強引に始めた。。。

大掃除になった。

二時間後・・・

大掃除 (1).jpg

ようやく床が見えてきた。。。
床の埃を取り去り、テーブルをピカピカにした。
テーブルに爪切りやボールペンや小銭が
得体の知れない粘着力により張り付いていた。。。笑った。

リビングだけでポリ袋3袋分の大量のゴミが出た。
それ以外に粗大ゴミ、雑誌の束などもまとめた。

僕の仕事の時間が迫っていたので
今日のところはリビングだけにしといた。
でもこの通り↓↓↓

大掃除 (2).jpg

素晴らしい!
グッジョブ俺。。。

奴は掃除始めの最初のうちは
「やってらんねーよ」
って感じで僕の動きを見ていただけだった。
がしかし見る見る内に部屋が綺麗になっていくと
楽しくなってきたのか
奴も僕の作業を手伝うようになった。

今日までの奴のニート生活二週間で
今日が一番充実したんじゃないかな。。。
これをきっかけに奴の心の中にある汚い埃も
綺麗にぬぐい去って欲しいと心から願う。

大掃除 (4).jpg

「人のために何かしてあげたいなんていう気持ちなんて嘘だろ、
みんな自分の事しか考えてねぇよ。」

と、いつか奴は言った。

幼い頃から生活環境に恵まれず
早い時期に両親と離れ、愛を受けずに育った。
十代のなかば、二人でドラッグばっかやっていた事もあった。
二十歳を過ぎ、奴は精神病になった。
何度も自殺未遂をした。
奴の目に写る世間はいつもよどんでいた。

「愛ってなんだ?どこにあるの?」

と真剣に聞く奴の目が
俺はいつまでも忘れられない・・・

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コメント

三島由紀夫が言ってた。

「人間は強くないから、自分の為だけでは生きられない。」

僕もそう思う。

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